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新しい男女関係(→婚姻制)の模索
282847 性の再生は何故必要なのか?1 
 
匿名希望 13/10/29 PM11 【印刷用へ
仲間と性の再生にむけてのロードマップづくりに取り組んでいます。
本題に入る前に、そもそも何故このテーマを扱うのか。その問題意識を、実現論やるいネットの「生物・サル・人類」の3つの位相から再度整理しておきます。

1.性の再生は何故必要なのか?

@生物にとって、性は適応の基幹戦略。

>進化の源泉はDNAの多様性にある。つまり、同一の自己を複製するのではなく、出来る限り多様な同類他者(非自己)を作り出すことこそ、全ての進化の源泉であり、それこそが適応の基幹戦略である。しかし、同類他者=変異体を作り出すのは極めて危険な営みでもある(∵殆どの変異体は不適応態である)。従って生物は、一方では安定性を保持しつつ、他方では変異を作り出すという極めて困難な課題に直面する。その突破口を開いたのが組み換え系や修復系の酵素(蛋白質)群であり、それを基礎としてより大掛かりな突破口を開いたのが、雌雄分化である。つまり、雌雄分化とは、原理的にはより安定度の高い性(雌)と、より変異度の高い性(雄)への分化(=差異の促進)に他ならない。(実現論1_2_03)

進化の源泉はDNAの多様性=変異体の創出にあり、一方で、種の保存=継続性はその安定性に起因します。変異と安定がワンセットで「進化の歴史」が形づくられていき、矛盾するふたつの有り様を成立させるその切り札が雌雄分化だったのです。だとすれば、現代に見られる性の衰弱(exセックスレス、中性化、男女同権)は、生物の進化の法則に逆行する「滅亡の構造」そのもの。何としても阻止し、本来の有り様に戻す必要があります。

Aサルにとって、性は集団統合の中核にある。

>しかし、原猿も中期以降、一つの画期的な進化を遂げています。それは、それまで原モグラ同様、夫々の縄張りを持ってバラバラに暮らしていたメスたちが、首雄の周りに集まって同居する様に成ったという点です。つまり、オス同士は集団を形成できなかったけれども、首雄とメスは性的引力を下敷きにして、生殖集団(首雄と数匹の雌とその子供たち)を形成した訳です。この生殖集団こそ、サル・人類における集団形成の原基構造です。(1548)

上記構造がサル以前の一般哺乳類と違うのは以下の2点です。

>一般哺乳類の場合、それが原猿と同じくオスが単体の場合は庇護依存関係が成立しているのは、メスが子育てをする生殖期間中だけです。それ以外の期間は、メスも外敵に対して対応する能力を持っているが故に、特にオスの庇護を受けているわけではありません。それに対して、ある程度発達した原猿は、オスメスが同居しています。言葉を変えると、生殖期間以外も恒常的な庇護依存関係が成立しています。

>また一般哺乳類(同じく単体の場合)は、メス同士はそれぞれオスに生殖期間中の縄張り(安全な生活基盤)を確保してもらう関係ですから、メスはそれぞれの子供を別の場所で育てています。つまりメス同士は別居しています。それに対して原猿はメス同士も同居しています(縄張を共有しています)。つまりメス間の性闘争や縄張確保のためのオス獲得の競争は、ほぼ封印されています。この2点が一般哺乳類と原猿のオスメス関係を巡る、現象的な違いです。(81625)

サルのメスたちが首雄の周りに集まってできたのが史上初の「(生殖)集団」。そしてその集団の中でオスメス役割共認が生まれ、安全な縄張りを共有するためにメス同士の性闘争やオス獲得競争は封印されます。つまり、サル以降、女たちの首雄への収束、女同士の充足関係は、集団統合の中核。だとすれば、性の衰弱は集団の統合力を根底から覆させる史上最大の危機なのです。
 
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282848 性の再生は何故必要なのか?2 匿名希望 13/10/29 PM11

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